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コラム

2014年07月25日 | 13:06 | コラム

人の暮らしに家は必要でしょうか。

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冬の縁側、夏の簾を通り抜ける風。

光りと風を沢山取り入れた住まいほど気持ちのいいものはありません。

でも日本の四季はほんとうにやっかいなものです。

氷点下にもなる冬から熱帯に近い夏まで365日の間で繰り返されます。

自然を取り入れた住まいと言いますがいかに困難な事かがわかると思います。

 

人の暮らしに家は必要でしょうか。

家が無くても生きていければこれほど自然と同化した暮らしはありません。

世界を見てみると気候の変化が少なく、安定した暮らしやすい地域、ハワイや太平洋の島々でも家はあります。

もちろん気候の厳しいツンドラや砂漠地帯では家は人を守るシェルターのように存在しています。

砂漠地帯では自然を取り込むなどと言ってはいられません。容赦のない太陽から身を守るために土や石で固め窓も無いシェルターが家となります。

また熱帯の国々では風を通すため竹や草を材料としスカスカの床や壁で家をつくります。

形や考え方はそれぞれですが人は家が無いと生きてはいけないことに気が付きます。

 

世界各地でその地域に適した住まいが作られている理由は外敵から身を守るための目的と、快適に過ごせる「気候」を身の回りにつくりたいからといえそうです。

その目的を達するために多彩な形態となり、各国の民家、各地の伝統家屋となっているのです。

日本は四季の移ろいが美しい言いますが、365日の中で激しい気候変化を繰り返します。

日本の大部分の地域では「住まいは夏を旨とすべし」といわれ夏を快適に暮らす住まいが作られてきましたが、これは冬は我慢しなさいということです。

断熱という発想が無い時代これは仕方がない事だったのだと考えますが、季節の移ろいを

快適に過ごす優先順位として夏の克服があったのだと思います。

 

今の私たちの住まいはどうでしょう。

冬もできるだけ快適に暮らしたいとすれば「断熱」をしっかりすることが求められます。

小さなエネルギーでも断熱がしっかりしていれば寒い冬も快適に過ごせますが、夏はどうでしょう。

断熱は屋根壁からの強烈な輻射熱を緩和するために夏にも有効ですが、幾ら高性能な断熱を行っても断熱性能で外気温より室内気温を下げることはできません。

室温を快適な温度保つためには一般的にはエアコンなどのエネルギーを使用することが費用対効果の面では有効ですが、自然のチカラを使う方法もあります。

 

地下室に入りひんやりとして涼しい感覚を体験した方も多いと思います。

地下は外気温の影響を受けにくく安定した気候をつくります。また土深い井戸の水などを利用したり、土深く穴を掘り空気を循環させる方法などもあります。

これらの自然な力を利用した快適に過ごせる方法があることがわかっているにもかかわらず普及しないのは、ひとえに費用対効果の問題です。

自然のチカラは穏やかなものでエアコンのように急激な制御はできませんので常に「うっすらとした快適さ」なので物足りないと感じ費用の割に快適さが薄いと言われます。

快適さが薄いとはいえ、費用対効果が優れていればたちまち普及してしまいますがそうはならない現状があります。

 

日本の激しい季節の移ろいを快適に過ごすには、「冬は閉じて快適に、夏は開いて快適に」が基本になりますが、このことを如何に少ないエネルギーで実現していくか、快適な室内気候を実現していくか、なかなか難しい問題ですが考えなければいけない宿題なのだと思います。

 

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