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コラム

2014年11月12日 | 20:00 | コラム

住いのドアや引き戸のミニ知識  11.12

今では当たり前のように使われるドアも近代以前の日本お住まいに使われることはありませんでした。

お寺やお城の門などには大きな両開きの開き戸がしつらえられましたし、簡単な木戸もつくられましたが住まいの中まではドア(開き戸)は入ってきませんでした。

ドアが普及しだしたのは居留地の洋館からと言われ、日本人の住まいに使えわれだしたのは主に明治以降、庶民の住まいに使われ出したのはつい最近、大正から昭和に入ってからです。

ドアと同じころ普及してきたものがもう一つあります。

ガラスです。

今では当たり前のように使われるガラスもドアと同じ居留地の洋館から始まりました。

木と紙でつくられてきた日本の住まいに比べればドアにガラスは輝くように見えたことでしょう。

その後ガラスは住まいに普及する前に、役所や学校に使われ、その後旅館や料亭に取り入れられるようになりました。当初はガラスを板にする技術が日本には無くとても高価な物でした。

それが大正に入り国産のガラス製法が確立されるに従い、値段も下がり住まいの中にお目見えするようになりました。

ガラスの普及は目覚ましく、昭和に入る頃にはガラス戸と言われ、障子紙をガラスに換えた建具が庶民の住いにも使われるようになりました。

このころのガラスは今でも古い民家などで見ることが出来ます。

よくみると厚みが今のガラスのように均一では無いので少し歪んで見えますが、今見るととても繊細で細い木製の引き戸によく似合います。

縁側などに使われるこの風情のあるガラス障子は元々が障子紙をガラスに換えたものなので日本独特の建具なのです。

しかし近年の住まいにおいては防水や気密、隙間風の問題などからアルミサッシにその場を奪われ、住まいの中から消えようとしています。

木とガラス、障子、和紙でつくる建具は似たり寄ったりになってしまいますがその中でも少しだけでも住む人に合わせた個性を表せたらいいなと考えています。

木製建具もいろいろ

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