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コラム

2014年11月14日 | 12:04 | コラム

おーがにつくな住いの今後

おーがにつくな住いの今後

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スパーに買い物に行くと生産者の顔が見える野菜や食材が並ぶようになりました。

このようなことはここ10年ほどの事ではないかと感じています。

「少し高くても安全でおいしい物が食べたい」という消費者のニーズと安全なものを届けたいという生産者の思いから生まれた仕組みです。

私が生まれる少し前ぐらい、高度成長期が始まり、生活では利便性や合理性が求められ、食糧においても大量生産の仕組みや農薬の有効利用が考えられ、衣類においても合成繊維が当たり前になりました。

住いにおいても生産性が無い自然素材は敬遠されました。

考えてみれば「衣・食・住」という暮らしのもとから自然素材が消えてしまったのです。

その弊害がどこにどれだけあり、今後どのような影響があるのか私には判りませんが、化学物質だらけの暮らしに疑問を持ちそこから抜け出したいと考える人が増えてきたとも感じています。

そのような人たちは特別なものを求めるのではなく「簡素な普通の物」を求めているのだと感じています。

見せかけのブランドや姿かたちよりも、「素材の安心感やちゃんとしたもの」の良さに気が付き始めた人が増えているのでしょう。

物の本質を見極めるにはそれなりの知識と経験が必要ですが、本当に必要なものを丁寧に選んでいくとおのずとその価値に気が付きます。

住いに使う素材では、いわゆる自然素材、「無垢の木や漆喰・和紙・石」などはメンテが必要であったり、経年変化が嫌われたりした結果、合理性や利便性を第一に考えた家づくりでは敬遠られてきました。

企業として家をつくる会社が業績を伸ばすに従い、クレームの対象になりやすい自然素材はリスク発生部材として使われなくなり、かつては地域の自然素材を扱っていた地場の工務店でさえそれに倣うようになりました。

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食の分野に比べると住の分野ではまだまだ生産者側の意識が低いのが現状です。

それは生産者側だけの問題では無く、そのような素材を要求してこない住まい手側の知識不足もあります。

土壁や土間、風が抜ける切り妻屋根など、日本に暮らすために快適な手法も忘れられている考え方の一つです。

昔と同じにつくるべきだということではなく、日本の気候風土に適したつくり方を見直し、安心できるよりよい素材を現代の技術でつくることが大切です。

これからはスーパーでオーガニックな食材を求める若い人たちが牽引力となり住まいのつくり方も変わってくれば、自然素材の家も今後確実に増えてくるのだと考えています。

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